第6章 認めたくない気持ち
はるside
最近の私は…
会社にいるときも
スーパーで買い物をする時も
夜ベッドに入り目をとじた時も
いつも浮かんでくるのは
お隣さんの顔だ…
会社にいるときは
ふとした瞬間
お隣さんは今頃何をしてるんだろう…?
スーパーで買い物をしてるときは
今日は一緒に何を食べようか…?
夜ベッドに入り目をとじたときは
明日はどんな話をしよう…?
でもそれは特別なことなんかじゃなくて…
友達でもなく
恋人でもない
ただのお隣さんと過ごす時間が
すごく心地よくて
すごく楽しいから
だから私は
自分の胸にある
まだ名前さえないその小さな小さな欠片に
気付かないふりをして
今日も
お隣さんのことを考えるんだ…