第1章 私の天国
それはいつもと何も変わらない
普通の仕事終わり……
スーパーによって夜ご飯の買い物をして
家に帰り料理をする
今日のメニューは
買ってきた豚肉と家にある玉ねぎを合わせて
しょうが焼き…
付け合わせに
キャベツの千切りをたっぷりと乗せ
大好きな豆腐のお味噌汁を作ったら
あとは炊きたてのご飯をよそって
待ちに待った
夕御飯タイム
「ではではいただきます♪」
そうひとり
美味しそうに湯気を出すご飯を前に
手を合わせた瞬間
タイミングを見計らったかのように
"ピンポーン"
めったになることもない
インターホンの音が部屋に鳴り響く…
"ちっ…"
なんて思いきりよく舌打ちをしながら
モニターに近づき
「はい…?」
そう思いきり不機嫌な声をだし
ボタンを押すと…
モニターには
夜なのにサングラスをかけて
帽子を目深にかぶる
いかにも怪しげな人が写り込んだ…