第2章 「私の事は放っておいてください」
一方的に愛川くんを責めるように
質問していると
「ん?」
初めて顔をあげて俺を
見てくれたが
「葛城代表に私がどこでご飯食べようが
関係ないですよね?」
「いや!君が心配なんだ!!」
「…!…葛城代表なんかに
心配されなくてもやっていけます!」
「……!」
冷たい言葉に何も言えなくなる
「私に関わらないでください!」
「な…」
「君を助けたいんだがダメか?」
「助けなんて…いりません…」
「ホントに?」
「もぅ…っ…私の事は
放って…おいてください!
失礼します…グス」
泣きながら
部屋を出て行く愛川くん
ため息をつき
お茶を飲み立ち上がり
吉村に声をかけられるが
聞こえなかった
「葛城代表!」
壁の方に歩いていき
グーを作って壁を叩く
ばん!!!!
「クソ…何が関係ないだ…
何もないなら…泣きそうな顔するなよ!」
俺の言葉に全員が黙り込む
「あんな全否定されると
ストレートに守れねーじゃねーか
どうすればいいんだよ!!!」
怒鳴ってため息をつき
椅子に座る
川上「焦らなくていいんじゃないですか?」
「………」
川上「心ひらいてくれたら素直に
言ってくれると思います!」
川上が落ち着かせるように
声をかけてくれる
「それはわかってるのだが
近くに居るのに何も出来ないんだぞ」
「なんか雅也様が言うと
卑猥に聞こえますね」
「朝比奈?何か言ったか?」
「いえ!」
朝比奈の突っ込みに
冷たい言葉を返した
🔚