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「敏感」という生きづらさ【気象系】

第2章 HSPに出会う




通信制高校に入ってから、僕はとても楽しかった。



僕が通ってる所は登校型で、少人数。



でも、色んな県に同じ系列の学校があって、たくさんの仲間がいる。



住んでる県にはもう一つ同じ学校があって、そこの方が古い。



僕の通ってる所は今年で二年目。



だから、人も少なくて、生徒会っていうものも無い。



僕は小さい頃からまとめ役になることが多かった。



だから、この学校でも率先して、生徒会もどきを頑張ってる。



夏休みには地区の生徒会メンバーが集まる研修も行ったし、全国の生徒会が集まる研修にも行った。



たくさんの課題が見つかって帰ってきて、「頑張らなきゃ」って思ってた。




だから、色々進めるうちに本当に知らない間に自分でいっぱいいっぱいになってて、周りから見てもきつそうになってた。




皆から「無理しないでね?」って言われるけど、正直、無理しないでねが分からない。



でも、ある日糸が切れたように感情が出てきて、全部投げ出したくなった時、HSPっていう言葉に出会った。




元々、音に敏感で、周りがうるさかったり、2つの音が同じ大きさくらいで流れてると気が散ったりして、イヤホンで音楽を聴いたりしてやり過ごすっていうのが日常。



それがストレスが溜まることによって大きく出るから、治す方法は無いかと、ネットサーフィンをしている時に出会った。



僕はそれを見て、本当に衝撃を覚えた。


まるで僕の説明書を読んでるみたいで、その文書に頷く事がとても多い。




次の日、本屋に行って、HSPの本を買った。



それにも頷く事しか出来なくて、今まで悩んでた事に理由がついたような感じ。



また、5人に1人がこの特性を持ってると聞いて更に安心した。


今まで共感してくれる人が居なくて悩んでたし、僕だけなんだと思い込んでいたから。



ここからの高校生活に希望が見えた気がした。
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