第3章 暴かれた○○
「あうう…ああ!」
硬くて太くて熱い。私は思わず手を先生の首に回してしがみつく。
先生は容赦なく腰を振ると嬉しそうに私を見上げて笑っている。
「ちなみにここは防音ではないので、声漏れてるかもしれませんねえ」
はっとして顔をあげると先生の視線とぶつかり合う。
唇にはうっすらと笑みが浮かび、私の瞳をじっとりと舐めるように見ている先生。
見られている。
そう感じた瞬間、私は背筋にゾクゾクした感覚を覚えた。
私の全てを見透かすような黒い目。
この空間には2人しかいないのだから私のことを見るのは当たり前だが、骨の裏側まで見られているような気がして私は今すぐにでもここを立ち去りたかった。
でも、膝の上で暴れようものならぐちゃぐちゃと混ざった音がしてそんな気も失せていく。
それにお尻を鷲掴みにされていて動けない。
「いやあっ、だめっ、見ないで…」
私が両手で顔を隠そうとすると、先生はさらに激しく深くしてきて先生の首に腕を回さないと振り落とされる。
「あああっ、んふっ、んんん、ああっ、いくっ、いっちゃあああ!」
「んっ…」
先生の低くて甘い呻き声が聞こえて、先生も果てたのだなと私は感じたがぐったりと疲れきった体はこれ以上動きそうにもなく、汗でベタついた体を先生の胸板に預けた。
甘い波はいつまでたっても消えてくれない。
足先まで満たすこの快楽に抗えそうにもなかった。
虜になる前にやめなければ、
私は時計を見ると先生の肩に手をついて膝の上から降りるとセーラー服を整えて机の上の私物を持った。
「…さようなら」
出来るだけ冷たい目で先生を見下ろした。
さっきまで体を交えていた相手とは思いたくなかった。
「さようなら」
先生はまた優しく微笑った。