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そんな目で、見ないで

第2章 見つけないで○○


私が男のソレの味を知ったのは2年前だった。
中3の春に、同級生から自分は他の子たちより大人びていると言われ私は自分の身体の価値に気付いたのだった。
無駄に親孝行者だった私は鬱で苦しみ始めた母を救おうと奮闘していた。
遠い親戚のおばさんからお金をかりたり、欲しいものは全部我慢してそれなりの努力をしているつもりではあった。
でも私はあるサイトを見て援助交際というものに目をつけた。
出会い系サイトでお金をもらうためにセックスする、ただそれだけだった。
プロフィール欄にオプションや自分のバストなどを書き込んでおけば勝手にメールが来ていつに会おうだのを決めるシステムだ。
必然的に私のハジメテは出会い系サイトで知り合った人だった。
プロフィール欄に私はオプションとして未経験と書き込んだ。するとたちまちパソコンがバグってしまいそうなほどの大量のメールが来た。
私はそれを1つひとつ読んで気になった人にメールの返信をした。
その男の名は確か田口だった。
ベッドに私を押し倒すと田口はこう言った。「お前を育てたい」
そして私は初めてソレを舐めさせられた。
口に含むと何とも言えない塩味に私はなんとなく好奇心にくすぐられた。
ここを舐めればどうなるのだろう、これはなんなのだろう。
でもそれは男の欲が放たれると同時に薄れていった。ぬるま湯なんかよりも緩くて気持ちの悪い舌触りの液体は吐き出したくて仕方なかった。
私はティッシュにそれを吐き出したのをよく覚えている
ーーーーー今となっては飲み干してしまうのもザラではないのだが。

高校2年になった私は男のソレを舐めながら思い出した。
男は汚い声をあげて果ててしまう。
今日もこんな夜が続くのかと思うと私はため息をついた。
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