【名探偵コナン】She is my everything.
第11章 〜入院二日目〜
-沖矢視点-
あずさ『……昴さん……起きて……』
沖矢「ん……どうした……?」
あずさ『嫌がらせ……でしょうか……』
あずさと俺が見たもの、それは長い髪。
明らかに誰かがここに切った髪を……嫌がらせと見える。
沖矢「とりあえず医者を呼んで……」
あずさ『やだ……行かないで……怖い……』
沖矢「すまない……ナースコールを使えば良かったな」
こんなに怯えたあずさは初めてみた。
ナースコールを使うということをすぐに思いつかない辺り俺も動揺しているのだろう。
すぐに医者が来て片付けてくれた……が俺は違和感を感じる。
この看護師……髪短かったか?
あずさは気にしていない……というかそれどころではないのだろう。
さっきからずっと恐怖から震えている。
沖矢「あずさ……少し横になれ」
あずさ『はい……』
沖矢「少し寝るといい……大丈夫ですよ。あなたのそばを離れたりはしませんから」
真相を確かめる必要があるがあずさを1人にするのも危険だ……ジョディを呼ぶか……。
――数十分後
ジョディ「どうしたの……」
沖矢「実は……」
俺は説明をした。
そして感じた違和感も。
ジョディ「なるほど……わかったわ。調べてくる。今は彼女のそばにいてあげて」
沖矢「頼んだぞジョディ」
お前は俺が守らなければならないからな……そばにいる。
……やっと落ち着いたのだろう。
さて……さっき少し電波が悪かったのが気になる。調べてみる必要があるな。
――数時間後
やはりな……小声で話していたし、テレビの音があったから聞こえていなかっただろう。
だが誰が何のために。
あずさ『んぅ……昴さん……』
沖矢「どうしましたか?」
あずさ『……』
ん?……ふっ。寝言か…さて、どうするかな。
先生「あずささん入りますよ……あ、寝てらっしゃいますね……ご飯どうしましょうか……」
沖矢「これからは病院食ではなく私が持ってきても?」
先生「そうですね……本当はダメなんすが何か理由があるんですね?」
沖矢「はい……あと、先生この…という看護師いつからあんな髪が短くなったのでしょうか」
先生「僕が出勤してきたら短かったからな……。彼女が何か?」
沖矢「そうですね……。実は……」
髪の毛のこと、そしてなぜかあった盗聴器のことを話す。
沖矢「……よろしくお願いします」
――