第1章 合同練習-黒子-
帰り道。
僕と火神くんは家の方向が少し一緒だったので、一緒に自転車を押しながら歩いて帰りました。
火「なぁ黒子。緑間ってやっぱすげぇよな」
黒「何がですか?」
火「いや、なんかさ…シュートとか全部入るし、それなのに他の動きもちゃんとできてて、その上他の一年にちゃんと指示とばせるし…すげーなって。ちょっと落ち込むわな」
黒「…そうですか」
火「…反応薄いな」
黒「でも僕は、火神くんにもすごいところあると思いますよ」
火「どこだよ?」
黒「…ツッコミとか、ツッコミとか、ツッコミとかでs」
火「全部ツッコミかよ!しかもバスケ関係ねぇじゃねーか!!」
黒「…嘘なのだよ」
火「…それはそれであれだな。つーかなんで緑間口調なんだよ」
黒「冗談ですよ。…僕は、火神くんのジャンプ力とか、熱い心とか、そういうのすごいなってよく思います。それに、人には得意不得意というものがあります。だから、そうやってすごいすごいって言いながら落ち込むのはやめてください」
火「…黒子…」
黒「それに、火神くんが落ち込んでるの見てると、正直少し気持ち悪いです…」
火「あ゛んだと!?人がお前の言ったことに少し感動してたってんのに!!」
黒「そうですか」
火「~~~あ゛ーーっもういいっつーのっ!でも、サンキュ」
黒「…はい」
そうして僕たちは一日を終えたのでした。