第7章 第7話
僕が人間に変わってしまって一年が経った
あれ以来猫の姿に戻ることもなくなったので、雅紀が僕を養子にしてくれた
雅紀のお父さんとお母さんにも会いに行った
二人とも僕を気味悪がる所か「可愛い息子が増えた」って喜んでくれた
もし仮に猫に戻ってしまう事があっても、家族にかわりないよって言ってくれた…
雅「変わってるだろ?家の両親」
ショウ「そんな事ないよ。雅紀と同じで凄く優しくて良い匂いがした」
雅「へ?匂い?」
そう言いながら雅紀は自分の身体をにおいだした
ショウ「違うよ。身体の中から感じる匂い…この間テレビで見た『気』って言うのかな…そんな感じ」
雅「ふーん…でもショウ凄いな。この一年でもう人間社会に馴染んでるもんな」
ショウ「そう?色々学ぶことがあって楽しいよ」
雅「…本当に翔ちゃんみたい…」
うん…僕の目標…それは『翔ちゃん』だから…