• テキストサイズ

【S×A】だから人生は素晴らしい

第4章 ありふれた日常






夢みたい


やっぱり、運命だって思う



奇跡だよ……






「飲み屋で知り合ってさ……」




寝起きのスウェット姿のまま、
マサキさんとの関係を話すお兄ちゃん


学生時代の友人とは、明らかにタイプ違うもんね



向かい合わせにダイニングテーブルに座る私達を後目に、


マサキさんがキッチンに立って、何かしてる



慣れてるみたいだし



雰囲気的にも、……仲いいよね?



これって……すごいことだよね





思わぬ状況に、緩みそうになる顔を我満しながら、


マサキさんの後ろ姿を見つめてた





側に居たくて

近寄りたいと願った人が



目の前で料理してるんだよ





「出来た~」




弾んだ声でマサキさんが運んで来たのは




白い皿に乗った、

少し不恰好なオムレツ(ケチャップ多め)だった











「お、マジで作ってくれたんだ?」

「ちょ、しょーちゃんが言ったんだよ!?食べるって!」

「…そう言えば、もう昼だしな(笑)」

「そうだよ。朝食うって言うから、俺はさ!」





ムキになるマサキさんに、楽しそうに笑って…



お兄ちゃんの、こんな顔
あまり見た記憶がない







「それにしてもさ~

スゴイよね!しょーちゃんとちゃんが兄妹なんてね~」





無邪気なマサキさんの声に……

私とお兄ちゃんは、目を合わせて



久し振りに笑ってた






/ 212ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp