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【S×A】だから人生は素晴らしい

第4章 ありふれた日常






ドタバタと騒がしい足音が近付いて来て


ドアが開いたと思ったと同時に、身体全体に
のし掛かる重み






「……オモイ」

「しょーちゃん!起きてってば!」

「んだよ…今日は日曜だろ……」





逃げるように身体を丸めると、布団をグイグイ引っ張られた





「お客さんなの!

ちゃん!」




……ちゃん?



一瞬、思考が追い付かなくて……





「しょーちゃんってば!」




頭に浮かんだ顔に、


慌てて飛び起きた




あまりの勢いに、
ベッドの傍らでマサキが、キョトンとしてる







「が来てんの!?

なんで……?」


「なんでって…
俺のが聞きたいんだけど!」





わけわかんねぇ


アイツが来るなんて珍しいじゃん


前に来た時だって、母さんに無理矢理連れて来られたのバレバレだったし



昔はさ…

"にぃににぃに"って、俺の後着いて回って来て可愛かったけど……


最近じゃお年頃のせいか、嫌われてるからね、俺



……にしても、だ



"コイツ"余計な事、口にしてないだろーな





マサキを睨んで見たけれど


ワケわかんないって顔して、相変わらず澄んだ目を向けた





「おい…俺とお前はトモダチだからな?」




口封じの為の台詞が、ホントに通じたのか、

マサキは笑顔で頷いた






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