夢現 ~Dream"A"live~ 《気象系BL》
第3章 詐欺師
相「へ~、やっぱり翔ちゃん大ちゃんの事大好きなんだねぇ、付き合って何年も経つのにちゃんと誉めてくれるんだ」
大「うん♪『智くんの喘ぎ声って可愛い💕』とか『イク時の顔超綺麗だよ♪』とか」
櫻「わあーっ!智くん!そういう事は皆に言わなくていいからね?」
大「え~?なんでぇ?翔くんが誉めてくれるから俺頑張ってるんだよぉ」
櫻「…超可愛い…智くん…💕」
相二松「……」
相「翔ちゃん、心の声が漏れちゃってるよね」
二「あの人も天然な所ありますからね」
相「ねぇねぇ大ちゃん、翔ちゃんに誉められたときってどうしてるの?」
大「ん~?ありがとって抱きつくよ?だって付き合い出した頃翔くんがそうするもんだって教えてくれたんだもん…だから誉めて貰えたらぎゅーって抱きしめる」
相二松「……」
松「もしかして今日リーダーが抱きついたのってさぁ、翔くんのせいなんじゃないの?」
櫻「え?あっ!そう言うこと?」
大「うん、だってそうしないと翔くん不機嫌になるでしょ?」
櫻「あ~そっかぁ、ごめんな?智くん…」
二「やっぱりあの人天然ですね、自分でそう仕込んだのに忘れてるなんて」
櫻「仕込んだなんてそんな…だって智くんから抱きついて貰いたいじゃん」
相「何か他の方法なかったの?」
櫻「だって一番手っ取り早かったんだもん…智くんいっぱい誉めるところあったから、『誉めて貰ったらハグするのは常識だよ』って言えばさ、『え~、そうなんだぁ』ってさ、智くんってほんと可愛いだろ♪」
松「いいのかなそれで…リーダーもう30後半だぞ?」
二「ん~、本来ならよろしくないですけどね…騙され易すぎるでしょ」
相「でもさ、しょうがなくない?」
二「なんでです?」
相「だってあれ…」
櫻「智くん、皆が智くんを誉めるのは『誉め誉め詐欺』だからね?今流行りの詐欺だから騙されちゃダメだよ?後で大変な事になるからね?」
大「え~、わかったこれから気を付けるね?翔くんって何でも知ってるんだねぇ、凄~い💕」
松「一番近くにいる人間が一番の詐欺師だな…」
おわり