黒バスshort stories ver,Christmas
第12章 雪うさぎと私 ≪氷室辰也≫
いつの間にか両手で顔をはさまれて少し上を向く。
「ほら、あったまった。君のおかげだよ。」
「…私は寒くなった。」
頬を膨らませると彼との距離が近くなり、その綺麗な瞳でじっと見つめられると余計頬が熱くなる。
「それは御免よ。代わりに…Can I kiss you?」
私が返事をする間もなく唇をふさがれた。その部分だけ特別熱く感じて私の手は自然に彼の手と指をからませていた。
名残惜しそうに唇を離すと、二人しておでこをくっつけて
最終的には白い世界の中笑いあった。
「Merry Christmas.」
「Merry Christmas.」