黒バスshort stories ver,Christmas
第8章 How to ≪火神大我≫
何回目かになるから特に緊張はしない。
一人暮らしの彼の部屋に入り「おじゃましまーす」といって荷物を置く。
早速支度を始めた彼に私は声をかけた。
「私も手伝う。一人じゃ大変だし。」
「なら、これ付けとけよ。」
渡されたエプロンをつけ、袖をまくり手慣れた手つきで彼の横に立つ。互いに笑いあいながら野菜を切ったり、いためたり。
完成したお料理をテーブルに運び、食事の支度を整える。決して豪華ではないけど二人で協力して作った分、いつもより美味しそうに見える。
振り返ると目があったが、彼は恥ずかしそうに目を逸らした。