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黒バスshort stories ver,Christmas

第7章 Imagine by your self ≪赤司征十郎≫


携帯の日付を確認すると12月24日。


ため息をついてベッドの上に倒れ込んだ。期待してた分、悲しみが大きい。


「会いたいんだよ、私。」


時刻はもうすぐ昼。一日の半分が終わってしまう。イヴは夜、なんて友達は言うけど寂しいことには変わりない。



気分転換に外に出ようと、玄関のドアを開けて門の外へ踏み出した。外に出たはいいけど、行くあてがない。とりあえず、歩くか。と歩き出した。


雪でも降りそうだなぁ、と空を見上げると鞄の中から音が聞こえた。急いで取り出すと着信の文字。相手は…




「…もしもし。」

「紫苑、今直ぐ駅前に来てほしい。待ってるよ。」

それだけ耳にするとすぐにぷつっと切れてしまった。とりあえず、会える!そう思うと進む足が速くなった。
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