黒バスshort stories ver,Christmas
第5章 一枚上手 ≪黒子テツヤ≫
いつもより少し背伸びして大人っぽい服着ちゃったりなんかして、全身鏡の前に立った。
鞄の中身を確認し、再び鏡の前に立つ。
「よし。」
マフラーを巻いて外に出ると、肌を裂くような冷たさに思わず目をつぶった。
待ち合わせの場所に行くと、彼はもう着いていた。
「ごめん、待たせちゃって。」
「いえ、僕もさっき来たばかりなので大丈夫です。」
彼の気遣いに胸がキュンとする。いつもいつも、私を気遣って心配してくれる。部活だって授業中だって。
二人並んで歩く街。
ウィンドウに並べられた可愛い雑貨や、おいしそうなお菓子。次々に目移りしてしまう。おもわずはしゃぎたくなる。