DELUSIONS*STORY~from Nonon~
第5章 Summer Memorys*翔STORY
俺はしばらく立ち尽くしてペルセウス流星群のニュースを見ていた
その時、同じようにずっとそのニュースを見ている子がいることに気づいた
背は俺よりも低くて
髪は栗色
俺の胸の中にしまってある記憶をくすぐる横顔だった
でも、その人の目はなんだか悲しげで
ニュースを見て何かを思い出してるようだった
え?
流星群で思い出す?
急に早くなる鼓動
『この傷はね、木登りした時におこっちちゃって出来たのww』
しのが自慢げに見せてくれた肘の傷
その人にもその傷があった