DELUSIONS*STORY~from Nonon~
第5章 Summer Memorys*翔STORY
長かった夏休みも、もう終わり
明日は東京に帰らなきゃいけないんだ
そう知らされたのは昨日
電話であっさり告げられた
正直しのと離れるのは嫌だ
そう思ったところで無力な子供には何もできない
まだ小さかった俺にはそんなことが世界の終わりかのように思えた
しの「しょーお」
「あ、どうした?」
深刻そうな顔をしていたから
心配して声をかけてきた
しの「今日ペルセウス流星群見えるって知ってる?」
「あー、じいちゃんが言ってたっけ…」
流星群ねー、
しの「見にいかない!?
あの裏山に!」
しのが一緒なら
じいちゃんもばあちゃんも許してくれるだろう
それに断る理由もない
「行く!」
最後の思い出かもしれないから…