• テキストサイズ

夢恋

第7章 Happenin



 O視点


 『どんな人?』

 珍しく食いついて聞いてくるなぁと思いながらも思い出すのは夢のあの女の人。
 あれから何度か夢に見た。
 何時も誰か聞く前に目が覚める。

 だけど何度あの夢を見てもあの女の人は優仁だと思う。
 根拠も何もないけどそう思う。

 親友でしかもれっきとした男、なのに、そんな優仁を夢の中で自分は女としてみるなんて絶対に口に出して言えない。

 あれが優仁なんて絶対に有り得ないのに、もしかしたら自分はそう思い込もうとしているだけかもしれないと考えると本気でどうかしてるんじゃないかと思う。

 絶対に、特に優仁にだけは言えない。


 「お帰りなさい二人共、随分早かったのね」
 「うーん、なんか夜の花火大会の事で夢中みたいで勉強にならなかったよ」
 「まあまあ、ごはんどうする?何か食べてきた?」
 「食べてない!!ばーちゃんまだ天ぷらある?」
 「ありますよ、いぐに用意するから手を洗ってらっしゃい」
 「はーい!行こうぜ優仁」 
 「うん!」

 手を洗ってリビングへと向へばテーブルの上には美味しそうな天ぷらがいっぱい用意されていた。
 ばーちゃんの作るご飯は本当に美味いから好きだ。


 「「いただきます!!」」
 「どうぞ」


 ふっくらサクサクの天ぷらは飲食店で食べる天ぷらに負けないと思う。
 栄養バランスが良いご飯を食べるようになってからあんまり病気はしなくなったねと以前かあちゃんに言われた。


 「花火大会、優仁ちゃんも智君も行くの?」
 「うん、そのつもりだよ」
 「まあまあ、なら浴衣用意しないと」
 「お祖母ちゃんの手間になるからいいよ?」
 「そんなこと手間でもなんでもないわ、むしろ着て欲しいわ」
 「そう?ならお祖母ちゃんお願いします」


 こんな風に優仁とばーちゃん達の会話を聞いてるとたまに違和感を感じる時がある。
 ばーちゃんにではなく優仁に。
 普通は嫌がるような事でも、ばーちゃん達がやりたそうにしていると優仁それを拒まず受け入れる。

 ばーちゃん達の方が遠慮して言い出せない時ですら、それを汲み取って、やりたいとかやらせてとか頼んでる。


 「智君もどう?着てみない?」
 「は?俺?俺の分もあんの?」
 

 
/ 47ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp