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夢恋

第6章 間章  その熱の意味



 「はっ早く!!ほっほら!!」
 「ちょっおい優仁!?」


 座っていた大野君の手を取り立たせると急いでキッチンの流し台へと連れて行く。
 背中を擦りながら吐きやすいようにする。


 「全部吐いて!!本当にごめんなさいッ」
 「は?は?ちょっ待ってって!!」
 「ゴメッ」
 「優仁ちょっと落ち着けてって!!違うからッ!!」

 そう言われてグイっと掴まれる手。
 真剣な顔がそこにある。
 ダメなんだ貴方の事になると私本当にダメなんだよ。

 冷静になってなれない。
 いつもいっぱいいっぱいなんだ。


 「ちょっと変な事思い出しただけ、だから、んな顔すんなよッ」
 「本当に?」
 「ああ、あーーマジびびった。俺、もう少しで優仁に口の中に手突っ込まれる所だったわ」
 「ごめんッ」
 「マジどこにあんの?ってくらいの力で俺引きずられるし」
 「本当にごめんッ、凄い慌てて」
 「クククッ、あーーー・・なんか優仁可愛いな」
 「え?」
 「ハハハ、もうなんか今ので色々ぶっ飛んだわ」
 「智君?」
 「うどん食べよ、のびるッ」


 そう言って慌ててテーブルに戻る大野君。
 だけどそこから私は動けなかった。

 なんて言った?

 『優仁可愛いな』

 うそっ。やだっ。

 まさか、男の自分にそんな言葉を言ってくれるなんて思いもしなかったから思わずその場にしゃがみこむ。
 頬が熱い。

 もう、どれだけ私を翻弄したらいいのだろうか彼はッ。

 天然で無自覚にあんな事をサラッと言う。

 カッコイイ人本当にズルイ。
 暫くそこから動く事は出来なかった。
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