第7章 風邪っぴきの奥さん-N-side
ガチャっ
「!」
『ゴホッ……ん…和くん……ゴホッ』
自宅まで送ってもらって急いで、
家の寝室まで向かっていった。
そこにはあまりにも辛そうなの姿
「ごめんなさい
やっぱ仕事行くべきじゃなかったわ」
『……ゴホッ…いいの
私はこんなの……ゴホッ……慣れっこだから』
「病院行こっか」
『う、ん……ゴホッゴホッ』
起き上がらせようとして、
触れたの体は熱くて……
この時まで耐えてたんだなって思うと、
いろんなことに連想して怖くなった。
『和也……ゴホッ……帽子してね』
「え?……あ、うん」
普通の旦那ならさ、
そんなことさえ心配させないんだよね。
時々、そういうこと考えるのよ
もっとには良い未来が、
あったんじゃねーかとかね?