第5章 全てのきっかけ-N-side
子供たちがいないと、
が子供みたいになって、
付き合っていたときを思い出す。
『ちょっ……なにしてんの?』
「脱がせてんの」
エプロンの紐をシュルッとほどいて、
『だめだって…っ…』
「ダメじゃないでしょ?」
『…………んっ』
可愛がるように優しくキスをする。
大好きな人の大好きなピンクの唇
「、好きだよ」
付き合うタイミングも、
結婚するタイミングも、
手を繋ぐタイミングも、
キスをするタイミングも、
そして、喧嘩をするタイミングにも
全てのきっかけには"愛"がいるようです。
「悠のプレゼント準備しないと」
『……バカ』
「痛っ!そこ、叩きます?(笑)」
『……好き』
「……ばかたれ」