第11章 大野さんとの1日
「なにをぉぉ??!!!」
と、雛ちゃんを
除いた4人が
取っ組み合いになる。
まぁ喧嘩ごっこね。
俺は皆に気づかれないように
雛ちゃんと
部屋を脱出した。
二人で
雛ちゃんの
というか元俺の部屋に。
「はぁ…
まったくあいつらは…」
『ほんと…なかがいいです(笑)』
ニコニコして
目の前に座る彼女に
ちゃんと
説明してもらった。
リーダーのこと。
俺だって
狙ってんだから
これくらい
聞いたって
バチ当たんないでしょ?
『……というわけで
私が断りきれなかった
だけなんです。
すいません…;;』
抱き締められる
以外のことは
されていないようだし、
彼女も
リーダーのことを
意識しているわけでる
なさそうだから
今日のことは
忘れることにした。
そのあと
雛ちゃんを
デートに誘ってみた。
『でっでででデェト!?
そっそそそんな!
めっそうもございません!
私ごときが
あなた様のような方の
隣を歩くなど…!!!!』
いや、断り方
堅いな!(笑)
断られると
思っていたから
ショックではないけど…
なんて、
思っていると
『でっデートでは
ないんですけども…』
と、何か
希望の光が見えてくるような
言い回しに
胸が高まる。
『お、お洋服を……
選んでいただきたいのです。』
と、またまた
堅苦しい言葉で
お願いをされた。