第9章 二宮さんとの休日
二宮さんのおかけで
さっきまで
真っ赤だった足が
ほとんど元通りになった。
立ち上がる二宮さんに
『あ、ありがとうございます!!』
と私も立ち上がった。
少し怒っているような
二宮さんは
黙ったまま顔を背けている
でも
『あの…あの…えっと…』
私がどうすればいいのか
分からず
おどおどしていると
「はぁ…」
といって
私の首筋に
顔をうずめた。
『っえ!?//
二宮さん…?』
驚いてはねのけようと
したけど
二宮さんのいつもと違う
様子が気になって
そのままでいた。
『あの…』
すると、
ギュッ
また
抱き締められてしまった。
今度は優しく
けど、しっかり
二宮さんの体に引き寄せられた。
「ほんと、
たいしたケガに
ならなくてよかった…」
そう呟いて
もっと強く
抱き締められた。