第7章 起動。
-相葉side-
今マネージャーの
車で移動中。
雛ちゃんは
マネージャーに
今日の予定を聞いてる
助手席で。
みんな
つまんなそうだな(笑)
席が助手席だから、
誰もまだ
雛ちゃんと
話してないからね。
一通り話が終わって
俺が話しかけようとすると
雛ちゃんが
クルッとこっちを見る。
『あの!!』
って
発言した瞬間
みんなのお尻に
尻尾が見える。
お話しして
ほしいオーラ全開(笑)
雛ちゃんも
天然だから気づかない。
面白い光景だね。
「なに?」
俺が言うと
雛ちゃんが
『皆さんに質問です
私、昨日あそこに
着いた記憶がないんです。
部屋を片付けた記憶もないですし
あの部屋の松本って
どういうことなんですか?』
少し怒ったように
質問してきた。
あちゃー、
そうか、
プレート外すの忘れた、
皆も
同じこと
思ってるみたいで
「あー、
バレちゃったかー、」
翔ちゃんが
苦笑いで言う。
『やっぱり、
皆さんが、
私もろとも
引っ越しさせたんですね?
本当に
ご迷惑をおかけして
すいません、
ありがとうございました。
けど、甘えるわけには
いかないんです。
皆さんは私なんかのために
何かを犠牲にしちゃダメなんです。
松本さんが
部屋譲って
くれたんですよね?
やっぱり、私いるの
迷惑なんじゃないんですか?』
自分を責める
雛ちゃん。
こういうところに関しては
芯が通ってるよな…
なんとかフォローしなきゃ!
と思って出た言葉がこれ。