第14章 過去…。

今日は
櫻井さんの
映画の撮影の
お供です。







最早見学が
趣味になりかけている
今日この頃。









近状報告と言えば、
最近
牧さんから
異常にメールが
来ます。









私は
あなたの彼女では
ないのですから。









と、毎日そんな
メールばかり来るんです。










好きだの、
愛してるだの
雛は、俺のこと好き？
だの…









発狂しそうです。










そういえば、
松本さん以外にも
大野さんが
あそこの美容室に
通っているようで










牧さんと竜二さんとも
仲がいいんだとか。










そんなことを
考えながら
撮影をジーっと見ている。










女優さんとの
ラブシーンで、
かなり喜んでいる様子の
櫻井さん。










なんか、
笑ってしまう。








『ふふっ…』









と、笑っていると









深々とキャップを被った
スタッフさんが
どうかされました？









と、聞いてくる。









あ、ヤバい
と思って









『いえ、なにも』









と、笑顔でごまかした。









「そ、そうですか…//」










そう言って
その人は去っていった。