第35章 私立リアリン学園!~レイヴィス~ 情熱編
夕食を手早く済ませ、自分の部屋へと戻る。
ポスンッとベッドに身体を沈め仰向けに寝転がると、一番始めのページを開く。
『第一段階・挨拶し合う仲になる』
この章題から、最終章の男性器の解説に繋がるとは、とても想像つかないんだけどねえ。
『第二段階・プレゼントをする』
『第三段階・デートに誘う』
『第四段階・スキンシップ』
起き上がって、冷蔵庫から缶ビールを取り出す。
カシュンッ。
ゴクン。
ベッドの端に腰掛け、すぐ横の机に缶を置き、続きを読み進める。
さっきまでは、爽やかな男女交際の手順といった無難な内容だったのに、中盤に入ってからは、妙に過激な展開になってきている。
面白くなってきた!
後半は、男性器へ集中していて、絶頂に導く愛撫の仕方や、さまざまなテクニックが、延々と実に丁寧に解説されている。
『この部分を刺激すると、男性は急速に快感が高まります。彼は、完全にあなたの虜となるでしょう』
その一行に、目が釘付けになる。
『この部分』って………ソコ?
こんなコトしちゃうの――――――!?
最終章に辿り着いた頃には、すっかり夜も更けていた。
机の上には、空き缶が三つ並んだ。