Lucky Sound ...and Light?
第1章 1
───俺ら、男という生き物の大半が大好きな・・・『アレ』?
(ちょっ・・・ちょっ・・・ちょっ・・・!?ヤバい・・・最近忙しくてご無沙汰やから・・・キてまう・・・!)
今いる状況が暗闇の中、という状況も手伝って、俺の理性が揺れ始めた。
左腕にしがみついて震えとる詩織には申し訳ないが、このままやと俺の方がヤバいことになる・・・。
そう考えた俺は、俺の左肩に顔を埋めるようにしがみついていた詩織の身体を押して、左腕を詩織の両腕から引き抜いた。
「あっ・・・!!」
短く詩織が声をあげる。
(すまんなー、詩織。このままやと俺、ホンマにヤバいんや・・・)
と、また窓がピカッと光った。
間を置かずに、爆音。
「きゃあぁぁ!!」
「おわっ!!」
(───逆効果や・・・)
更にヤバいことに、詩織は俺の胸にしがみついてきた。
当たり前なんやけど、左腕よりも密着度が増して、例の『アレ』が俺の脇腹辺りに当たっとる。
(・・・ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい)
俺の心臓は予想外の展開に、柄に合わずバクバクとフル稼働している。
「詩織、大丈夫やから、な」