第25章 猫とカラ松
<カラ松side>
「なんでえ!人の店でダラダラしてんじゃねー!バーロー!」
「だってチビ太ぁ……」
「麦茶で絡んでくんじゃねーよ!」
ヒナをみると、あのときの唇や表情や肌の感触を思いだし……全部、自分の物にしたくなる。
一回外れたタガは簡単には元に戻せなかった。
好きで好きで俺はおかしくなったのかもしれない。
「カラ松」
ヒナの声に俺は慌てて顔を起こす。
「レ、レディ!?あ、あれ、チビ太は?!」
「買い出し行くって」
そう言ってヒナは俺の隣に座る。
急いできたのか、少し汗をかいているヒナに俺の動悸がまたおかしくなってくる。
「レ、レディ……?
あーっ!痛いっ!」
突然、俺の頬をつねるヒナ。
「返事も聞かないでほったらかして!
私と二人きりにならないようにしてたでしょ!?」
「ちっ、違うっ!
それは色々我慢できなくなってただけでっ」
つねられて涙目になってる俺にヒナは優しくキスをした。
「私も好きだよ、カラ松」
「へ?」
「す、好きじゃなきゃあんなとこ入らないよ!
誰とでも入るわけないでしょ?」
「俺のことが……好き?」
「青色のカラ松が好き。ずっと私はカラ松ガールだよ」
真っ赤になりながら恥ずかしそうに笑うヒナ。
なんて愛しい……
「愛してるヒナ……もう離さないぞ?
さぁスイートな時間を過ごそうじゃないかぁ~!」
「わ、わっ!ここっ、おでん屋!」
今だけじゃないよ?
ずっとずっといっぱい愛して