第51章 夢に囚われて ~トド松王子~
扉を開けて進もうと足を踏み入れる……
何処からか声が聞こえた気がした。
「ごめんね?
君にはちょっと頑張ってもらうよ」
え?と思ったトド松だが、目の前の眩しさから目を閉じた。
目を開けると僕はベッドに寝ていた。
キングサイズベッド。
僕の普段寝ている布団なんて非じゃないくらいふっかふか……部屋に置いてある調度品も見たこともないくらい豪華なものばかりだった。
うん、夢だね……こんな部屋。
「トド松?起きてるか?」
「え……父さん?」
顔を出したのは父さんだ。
後ろにはメイド服を着たダヨーン。
「父上と呼びなさい。
それにそれは寝巻きか?なんて格好をしているんだ……
今日は大切な話があると言っただろう。
着替えたら一緒に食事をしよう」
「着替えるダヨーン」
*「わぁっ!わかったよ!
自分でやるから!」
僕は用意された服に着替える白いジャケットにピンクのストライプシャツ……うん、王子様♪
こうゆう格好も似合っちゃうから困るよねぇ♪