• テキストサイズ

【松】猫と六つ子

第50章 夢に囚われて ~十四松王子~



「ここは僕のとっておきのお庭!」

「秘密の庭ですね♪なんて素敵なの……」

お城を探検していたら見つけた庭。
薔薇の花に囲まれている場所にブランコがあって、月夜の明かりが僕らを照らす。

ヒナをブランコに座らせて僕は後ろから押した。
実は現実でもしたことはある。
そんときは押しすぎて怖がらせちゃってさ……
めっちゃ怒られたんだよなぁ……






僕は思い出した……
そうだ。
どんなに楽しくてもこれは夢。
僕はヒナを迎えにきたんだから。






*ヒナの履いていたガラスの靴が脱げた。
鐘が鳴り出し、慌ててブランコを立とうとする。ヒナの前にボクは再びひざまづく。

「僕は信じてる。
ヒナのことも
自分のことも……
だから、もう……起きよう」

ヒナにキスをした。
さぁ起きよう……
僕らの世界が待ってるよ?



二人は同時に目が覚める
いつもの部屋、いつもの布団

「おはよ十四松……ダンス楽しかったね」

「おはよっうん!
……あっ!」

「ん?」

「ガラスの靴……
一個、持ってきちゃった……
これでまた踊れるかな?」

「どうかな……踊れなくてもくるくる回っちゃおうか?」

「いいね!
……ではプリンセス!…Shall we ダンス?」

十四松はヒナに片方のガラスの靴を履かせて抱き上げた。








十四松 HAPPYEND
TOTAL
14 ×1○1








「……」

ため息をついて運命のダイスを見つめる夢魔。

「ああ……最後はあの末っ子だったね」
/ 313ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp