第50章 夢に囚われて ~十四松王子~
扉を開けてボクは進む……
……眩しいっ!!!
十四松は思わず目を瞑った。
目を開けるとそこは大理石に囲まれたダンスホール。
煌びやかなでっかいシャンデリア。
広間の正面には玉座があった。
とりあえず座ってみた。
ふっかふかぁ~♪
「まだそこはお父上の席ダスよ」
振り返るとニコニコとデカパンが立っていた。
「そうなんだ?ふかふかだねっ!」
「もちろん!王様の席ダスから……
それより、十四松王子?」
「なんだねっ!ボク、王子様か!」
「ほえぇ?何ダスか…いきなり……
その格好はどこからそうなったダス?」
*「いつもどーりだよっ!」
「ホエホエ?!
と、とにかく着替えるダスよ」
「あー……僕、王子様なんだよね?」
「はいダス」
「じゃあ帰ったら着替えるよ。
出かけてくる!」
ピョンッ!と王様の椅子から降りるとその場からさっさと走り出した十四松。
「ホエッ!?
出かけるっ!?まっ、待つダスっ!!!
十四松王子ぃーっ!」
よぉーっしっ!
ヒナ探すぞぉっ♪
なんか近くにいる気がするんだよね♪