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【松】猫と六つ子

第47章 夢に囚われて ~カラ松王子~



そう……これは俺の夢
だからこそ、俺は俺なりに動く
俺のお姫様
どうか、この血で
この唇で
魔法が解けますように



二人は同時に目が覚める
いつもの部屋、いつもの布団



「……ヒナ」

「……っ!
カラ松……っ!!!」

「……ちょっ!…ヒナっ…ま、待ってっ!」

ヒナは慌てて起き上がり、カラ松のパジャマを脱がし、胸を確かめる。
深く…深く…
カラ松を自分の手で刺した感覚に手が震わせながら、胸に抱きつきすがる。

「……傷がない。
……よかった……うぅっ……」

ヒナの目からポロポロととめどなく涙が溢れる。
カラ松は夢から覚めたというのに、その涙が海へ帰っていく気がした。

「なっ…泣くなヒナっ!
……夢だからっ、なっ?
ほら、大丈夫だろ?
だから泣かないで……」

「無理……もう絶対あんなこと…しないで……」

「どうしてだ?
ヒナの為なら、この命何度でも差し出すぞ……?」

「……馬鹿!
……でも……好きよ」

「俺も……好きだ」



愛の口づけを交わそう、何度でも……








カラ松 HAPPYEND
TOTAL
12 ×1









「……はぁ……何なの?
後半に強いとかさ……ないわぁ……」

ため息をつきながら運命のダイスを回す
コロコロコロ……

「そろそろ面白くなるかなぁ……?」
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