第44章 夢に囚われて
いつもの部屋、いつもの布団、いつも通りに寝る六つ子
「……あ?」
おそ松は布団がないことに気づく。
他の兄弟が蹴飛ばしたんだろうか?
俺はまだ布団がなくてもいい
でも、あいつが風邪引くだろって思いながら目を開ける。
そこは真っ白で何もない
いや、兄弟たちはいた。
いつものパーカー姿で寝ている弟たち
自分の姿も確認する。
松のついた赤いパーカー姿…パジャマから着替えた覚えはない。
いつもどおりに着替えて寝た記憶しかない……
ここはどこだ?
白い……寝ぼけ眼に部屋を見渡す。
とにかく白い、四角い部屋……何度も言うが何もない
色は俺たちの服の色だけだ。
「おい、お前らっ!起きろっ!!!」