第42章 君に捧げる 【一松 カラ松】
<カラ松side>
「ヒナ……
身体が冷えてしまったな……
一緒に身体を温めようか?」
「……ん?」
「温泉に入って二人の愛をもう一度確かめようじゃないかっ!
これぞラブイズディスティニーッ!!!
……イダッ!」
ガーンッ!と飛んできた物が俺の頭に当たる。
なっなんだっ!?桶っ!?
「ダッ!イダッ!グッ!グアッ!」
そのあとの飛んで来る桶が全部俺の頭に当たる。
「カ、カラ松っ、大丈夫!?」
「いつまでイチャこいてんだっ!コラァッ!!」
「ゴルァ!クソ次男!いい加減ヒナちゃんから離れろやっ!」
「イッタ過ぎなんだよ!ヒナちゃんはクソ松兄さんと一緒にお風呂とかないから!」
「カラ松兄さん、調子に乗ってるとぉー!やっちゃうよ?いいの?」
「くたばれクソ松っ!!!
すぐ死ね!今すぐ死ね!
さっさと離れろゴルァ!!!
……ヒナっ俺と約束あるでしょ」
桶が飛んで来た二階から顔を出し、殺意丸出しのブラザー達。
ひ、ひどいぞ!
「はぁーい、今行くよー」
ヒナは俺から離れてニコニコと部屋に戻っていく。
そ、そんなっ!?
「ええええ……っ!
オレだけ扱いがちがぁーう……!」