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【松】猫と六つ子

第42章 君に捧げる 【一松 カラ松】


<ヒナside>

のんびりと過ごした一日が終わる。
私がここへ再び帰ることはあるんだろうか?
夕食後、みんなでワイワイ遊んだ。
少し調子に乗ってお酒も飲んでしまった。
酔い覚ましに私は再び温泉に入った。



「……なぁ……」

「えっ!?
……い、一松!?」

外をながめていると、湯船の隅に一松が現れた。
たまに存在消しながら現れるのやめてほしい。
いやいやいやっ!
そうゆう問題じゃないし!

「……そっち行ってもいいですか?」

「てゆうか、いつからいたの!?」

「質問そこ?
それ気にするとこじゃなくない?」

ふぅとため息ついて、徐々に近寄ってくる一松。

「まっ、待って!!!
タオルつけてないでしょ!?」

「は?タオルとか湯船に入れたらダメなんだぞ?
知らないのか?」

「だっだって!見えちゃうって!!!」

「……別に見えても困らない」

「私が困るっ!」

私がそう言うと一松は舌打ちをし、ザバッと起き上がりタオルを巻く。
や、やっぱりー!?
タオルを巻き終わると隣にザブッと座る。
私は一松のほうを向くことができず、外を向いたままだ……
てか、何この状況?!



「………………………」



長い長い沈黙……
一体、どうしてこうなる?
チラッと一松の顔を見る。
真っ赤だ……
絶対無理してるじゃん!

「な、何かの罰ゲーム?
誰かに入ってこいとか言われたの?」

「はっ?!
……なわけねーだろ……」

「じゃあ、どうしたの?」

「いや……ただ……
ただ……」

「うん?」



「……い、一緒にいたかっただけ……」

真っ赤になりながら、ぶくぶくと湯に沈む一松。
いやいやいやっ!
沈みたくなるのはこっちでしょ!?
何なのっ?!萌え殺されそうなんだけどっ!?
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