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【松】猫と六つ子

第40章 君に捧げる 【トド松 十四松】


<十四松side>

「ヒナ、
ね……チューしてもいい?」

僕はヒナの両手を掴んで、顔から外した。
真っ赤になりながら、すんごく難しい顔をしてる。



僕は返事を待てずにヒナの唇に吸い付いた。
ポロポロと涙が溢れる。

「ごっごめんっ!
僕、我慢できなかった!」

「違うの、十四松……
会えなかった間に涙腺おかしくなったみたい……
十四松が女の人と楽しく話してただけでヤキモチ妬いてる自分が情けなくて……」

ポロポロ流れるヒナの涙……
僕は勿体なくて、何度も溢れる涙を舐めるようにキスをした。
何故か見ていたヒナの姿がぼやけた。
僕の頬にも温かいものが流れてくる。



「じゅ、十四松はなんで……
泣いてるの?」

僕の顔を見て、驚きながらヒナが聞いてきた。
あ、僕、泣いてたんだ……

「えっ?
あ……ヒナが泣いてるから!」

「ぜ、全然理由になってない……
ふ、ふふっ」

「……あはっ」

今度は泣きながら笑いだしたヒナ。
僕も一緒に泣きながら笑った。



「私、結構わがままだ」

「えっ?うーうん!わがままかな?
でも、大好きだよ?」

「私も十四松大好きだよ……
だから、猫耳可愛いから隠しといて!
もう誰にも見せちゃダメ!」

「ボウエッ!ヒナ、急に横暴だっ!」

「横暴でいいもん!
イヤなものはイヤっ!」

「そんなとこも可愛いぜっ!」



泣いて笑って……ずーっと一緒にいようね?

「全部大好きだっ!」
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