第40章 君に捧げる 【トド松 十四松】
<トド松side>
ペタペタと裸足の歩く音がして、隣にストンとヒナちゃんが座った。
無理やり僕を仰向けにして、ビタッ!と冷たいタオルを顔に乗せられる。
「……ね、緊張しただけ?」
クスクスと笑って、僕の耳元で囁く。
そんなことされて僕の下半身が落ち着くわけもなく……
「ごめん、すごく興奮してる……
だって、すっごく可愛いし、エロいし……
うー……マジでごめん」
「……そ、そこも冷やす?」
「え"っ?!
やっいやいやいやっ!そんなことされたらっ!
ぅっ……ひぁあぁ!!!」
ジャバッと冷たい水をかけられ、おかしな声が出てしまった。
うううっ!
本当に最悪だ……情けないよ、ほんと。
もっとスマートに告白したかったのに!
僕はあまりにも恥ずかしすぎて顔に乗ったタオルを外せなかった
……チュッ……
突然、僕の唇に温かくて柔らかいのが触れた。
慌てて起き上がってタオルを取ると隣で恥ずかしそうにヒナちゃんは笑った。
「トド松、可愛いすぎだよ……?
計算してる?」
「し、してないよっ!
してたら、もっとちゃんとするもんっ!
……ねぇ、もっかい顔見てしたい」
グッと肩を引き寄せ、ヒナちゃんの唇に触れる。
温かくて柔らかな君の唇
触れたら、もっともっと好きになった。
僕の可愛いお姫様
「大好き」