第37章 ずっと一緒に 前編
<おそ松side>
「っんだよ!この台全っ然でねーじゃねーかっ!!!」
パチンコ台を蹴り飛ばすと裏から怖い顔した兄ちゃんが来て、外へ放り出された。
……クソがっ!!!
なんで……!
なんであいつはっ……勝手にいなくなるんだっ!
俺らに飽きた?!なわけねーっ!
ヒナは俺達と一緒にずっといたかったはずだっ!
俺がぜってーに探して連れ戻す!!!
俺があいつを幸せに……
出来るかはわからない……でもっ!
それでも……!
「はぁ~……食べたザンス♪
次はどこへ……ギョッ!!!トド松!?」
つまようじをシーハーしながら、ブラブラと目の前を通りすぎたのはイヤミ。
「あ?おそ松だっつーのっ!
なんだよ、イヤミ……ずいぶん懐が温かそうだな?」
「シェッシェシェェッ!?
そ、そそそんなことないザンスッ!
ミーは何も知らないザンスよっ!」
「あん?
何言って……何か知ってんのか?
まさかっ!!!テメーッ!!!」
「なっ!?
やめるザンス!!やっやめっ……
シェッ……シエェェェッッ!!!」
俺達はその日の夜……
全員で作戦会議をした。
考えは大体同じ。
「これは……確実だね」
「うん、絶対だっ!」
「心配おかけしマシーン軍団!
ハッスルハッスルー!マッスルッマッスルーッ!
からのぉーボウエッ!!!」
「……我が身が滅ぼうとも……」
「レディを必ず助け出してみせるっ!
それがっレディのナイトッ!……グハッ!!!」
「先に滅びろ!クソ松!!!」
「俺達の可愛い可愛いにゃんこちゃん!
取り戻しに行くぜっ!」
「「おーっ!!!」」