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【松】猫と六つ子

第37章 ずっと一緒に 前編


<ヒナside>

私は週に一度のアパートの掃除に来ていた。
普段、松野家で過ごしていても、トッティと買い物すると増えたりするので、アパートのほうも荷物が増えてきた。
もう雇用保険も終わるし
……仕事かぁ……
猫カフェの猫。
なーんて、バイト代も貰えないしなぁ……
いっそのこと、松野家に永久就職!
って、うん……
考えたらちょっとドキドキした。
そもそも、永久就職とか思考がクズだ。
どっぷり松野家にハマっちゃってる気がしてならない。



掃除も終わり、部屋を出て鍵を閉めようとした。
そこで、普段チラシしか入っていないポストに何か入っているのに気づく。

分厚い白い封筒……
未木ヒナ様
送り主の名前はない。



ここの住所は限られた人間しか知らないはずだ。
私が封筒を開けると、中には手紙と沢山の写真が入っていた。

手紙を読んだ。
私は……
手が震えて封筒からすべての写真を落とした。



震える手で写真を拾い、私は静かに部屋に戻った。
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