第34章 猫と松代
<ヒナside>
カ、カオスだぁ……
おそ松エロいしか言ってないし、カラ松痛いし、チョロ松きっちりしすぎだし、一松犯罪の匂いするし、十四松意味わかんないし、トド松あざといし!
な、何よりも松代お母さんの本気が怖い!
「選べない?
……じゃあ、一人ずつ10分間のフリータイムをあげます。
おそ松、ヒナちゃんと上に行きなさい」
「よっしゃー!おいでヒナ!」
「えぇっ、わゎっ!」
おそ松くんにお姫様抱っこをされて、二階に連れていかれる。
六つ子の部屋にはすでに布団が引いてあった。
いつもだったら、寝る前に引くのにっ?!
ポイッと布団に投げられ、上からおそ松が乗りかかる。
「愛してるよ♪
ほら、手どけろよ」
「む、無理っ!」
「10分しかねーんだよ?
初めてなのに、痛くしたくないし」
「そうゆう問題じゃなくて!
順序ってものがね?!」
「えー?
だって、初めてでも気持ちいいほうがいいじゃん?
俺頑張るよ♪」
「き、気持ちいいかとかじゃなくて!
すっ好きとかね?」
「はぁ~?今さら~?
俺のこと好きだろ?」
「ぅ……好きだけど、まだ子供とか……」
「うんうん、わかった!
じゃあ、まず気持ち良くなってから考えようっ」
「えっちょっと!?……んんっ」
顔を掴まれ、強引にキスをされる。
そして、手は私のスカートにスルリと入り込んでくる。
「……ゃっ……やっぱり無理っ!」
バチーンッとおそ松の頬を叩いてしまった。
「10分チェンジだっ!」
そこへ現れたカラ松はおそ松をかかえ、階段へ放り投げる。
「大丈夫か?レディ」
「う、うん。
ありがとうカラ松」
「ところで、おそ松とどこまでしたんだ?
衣服は乱れているが脱がさないでしたのか?」
「えっ?!
しっ、してないよ!」
「……本当か?」
「え、えと、キスはされたけど……」
「こんなキュートな唇をおそ松は奪ったんだなっ!?ツヤツヤしてプックリして美味しそうな唇を……」
ペロリと唇をカラ松に舐められる。
「カっ、カラ松っ!?」
「フフーン♪
さぁ!未知なる世界へ二人で飛び立とうじゃないかっ!
アイキャンフラーイッ!!」
「む、無理ーっ!」
バチーンッ!