第28章 マル秘アイテム 逆ハー
<一松side>
今日はペットショップの特売日。
俺はみんなにご飯をあげにあちこち回ってから帰った。
家の二階ではヒナとエスパーにゃんこが一緒にクッションで眠っていた。
「ずるい、俺もヒナと一緒に寝たい」
エスパーにゃんこが起き上がり、しゃべり始める。
「人間に戻ったら、キスして抱きしめて、めちゃくちゃエロいことして寝たい」
「お、おいっ、だまれっ!」
慌てて俺は煮干しをエスパーにゃんこに与えまくる。
チラッとヒナをみると、まだクッションでぐっすり眠っていた。
「可愛いな……抱きしめたいな」
そう言いながら、お腹が膨れたのかエスパーにゃんこは外へ出かけていった。
俺は大きくため息をついて、煮干しのストックを片付けた。
ふと、煮干しの入っていた袋の底に試供品が入っていたことを思い出す。
マタタビの粉だ。
今、猫なんだし……効くのかな?
俺は好奇心でマタタビの袋を開け、ヒナの近くへ持っていく。
じっと様子をみているとヒナの鼻が動いて、目を覚ました。
ニャーとひと鳴きして俺の膝に乗っかり、ゴロゴロと動き回る。
これは……効いてる?
おねだりするようにお腹を見せ、マタタビを持った俺の手にしがみつく。
あ、これ……
効果絶大なんだけど?
と、思っていたら、突然、元に戻るヒナ。
俺の膝で小さくあくびをして俺を見つめる。
「……ねぇ、もっと……ちょうだい」
「へ……っ?!」
トロンとした目で俺の手を掴んですり寄ってくる。
こ、こここ効果継続中だーっ!?
マタタビ効きすぎだろ!
何これっ?!くっそエロいし!?
「ねぇ?……一松、もっとぉ」
俺を押し倒し、マタタビがなくなった手を物欲しげに舐め続ける。
ぬああああっ!エロすぎだって!!き、気持ちいいし!
ヤバい!ヤバすぎる!
俺は我慢出来なくなり、空いてる片手で尻を揉んでしまう。
「ん……っ、気持ちいい……もっとして」
気持ち良さそうに身をよじり腰を擦り付けてくるヒナ。
クソ……っ、もうっ、限界っ!!!
俺は身体を起こし、ヒナを押し倒した。
「ただい……なっ、何やってんだ!?一松!?」