第4章 「狂い」
この「狂い」という深い意味を知らなかった。
彼女の笑顔が戻らないという事を……。
そして……俺の心も砕けてしまう事を……。
~学校~
俺は、学校に着いて自分の席に座った。
今日の死神の対策を練っていた。
今日は、部活がないからゆっくりと考えられる。
というか、今日という夜が怖かった。
何よりもお互いに、いつも以上の激しい戦いだと予測する。
そうだ……死神を倒したら……。
俺は、闇璃に告白してみようかな……。
それも、悔いのないように……。
その後、拓弥が来て……。
楽しく会話をして……朝の授業が始まった。
~放課後~
あれから、随分と時間が経った。
夜になるまで時間がない。
本当は、来てほしくはないと心の何処かでそう思ってしまった。
……でも、相手は死神、絶対に許してはいけない。
俺は、拓弥に別れの挨拶をして家に、向かって走った。
~瀞哉の家~
俺は、家に着くなり地下に向かった。
剣を振り回す。
剣を振り上げた。
その時……。
キラッ!
剣が光った。
俺は、驚いた。
剣が光るなんて聞いた事がなかった。
剣を振り下げる。
キラッ!
また、光った。
もしかしたら、力を貸してくれるかもしれない。
俺は、強く剣を握り締めた。
そして……。
「俺は、絶対に死神に勝つ!!」
地下室内が俺の声で響いた。
あれから、あっという間に時間が経った。
リビングに向かった。
席に座って気持ちを落ち着かせた。
っ!?
重い空気が流れてきた。
死神が現れた証拠だ。
俺は、急いで死神の気配する学校へと向かった。
~学校~
「っ!?」
死神は、いたが……。
死神の足元には、2人の男子が倒れていた。
それも、血を流し……。
死んだのだ。
死神は、振り返った。
そして、大鎌を構えた。
『天河瀞哉、来たか。憎き天使…。ここで、殺してやる!我の家族の…仇を…。』
紫の文字が宙に、漂い始めた。
俺は、剣を構えた。
やはり、あの死神も俺の先祖にでも、殺されたのだろう。
天使と死神の対決……。
どっちかが、滅ばないと永遠に続く。
だったら、俺がここで終わりにしてやる。