第4章 「狂い」
そして、彼女は……。
「今は、1人にさせてください。」
そう言ったのだ。
俺は、彼女の家を出た。
……学校!忘れてた!
俺は、学校に向かって走り出した。
怒られるかな……。
~学校~
俺は、教室に入った。
すでに、授業が始まっていた。
皆の視線が集まった。
……そしてもの凄い、痛いんだけど……。
先生になんか言われるかな……。
そう思って、先生に近づいたら……。
「…話は、碕雫に聞いた。席に座れ。」
そう言ったのだ。
俺は、頷いて自分の席に座った。
俺は、拓弥にお礼を言った。
拓弥は、頷いて……。
「後で、何が起きたか話してくれないか?」
俺は、その事に頷いた。
闇璃は、今恐らく、家にいるのだろう。
1人で……。
孤独なのは、よくわかる。
あの事が起きてから、俺は授業なんて頭には入らなかった。
「…闇璃。」
独り言のように呟く。
……大丈夫かな?
俺は、彼女の事が気になっていて仕方なかった。
そして……。
「瀞哉?もう授業、終わっているぞ?」
拓弥の一言で、俺は我に返った。
俺は、慌てた。
「あっ!ごめん、ボーっとなってた。」
拓弥は、心配そうに言った。
「大丈夫か?彼女の事が、心配なんだろ?」
俺は、素直に頷く。
恐らく、今日は学校来ないだろう。
何故だか、そう思ってしまった。
まぁ……当たり前か。
~放課後~
あれから、いつの間にか放課後になっていた。
俺は、気が乗らないまま部室に向かった。
拓弥は、オカルト研究部同窓会の部室に向かった。
そこで、俺と拓弥はお互いに手を振って別れた。
俺は、部室の扉を開けた。
そこには、すでに1年生の後輩達が、準備をしていた。
皆は、俺に挨拶をしてきた。
勿論、俺も挨拶を返した。
でも、脳裏では彼女の事が心配で仕方なかった。
それを、追い払うように、顔を左右に振った。
その行動に、皆は不思議そうな顔をしていた。
だけど、俺は誤魔化した。
そして、部活が開始した。
しばらくして、部活が終わった。
窓の外を見た。
だいぶ、暗くなってきたな……。
そう考えた。
そして、帰る準備をして、部室を出た。