第1章 夏フェス限定スト全員分書いちゃうぞ!〈上杉謙信〉
「……私の存在が、夢な訳ないじゃないですか。私はちゃんとここにいます。謙信様……貴方の隣に。」
「……」
「私と謙信様は、同じ夢を見ているんです。これだけ暑いのは……きっと謙信様が、いつもより私を抱き締めたまま寝ているからで……だから、貴方の隣には、必ず私が居ます」
「……っ」
「どうせなら、一緒に、夢も現実も楽しみませんか?」
そうが微笑みながら言うと、先程の哀しい色が消えて、謙信も笑みを溢した。
「例え夢の中であっても、お前は変わらないな。……ありがとう、」
「いえ、私は、その……」
「なんだ?」
「ごめんなさい。……不謹慎だと思うのですが、謙信様がとても……可愛くて…」
「……越後の龍が可愛いか。全く……お前には敵わん」
「謙信様!海に入りませんか?」
「海に?」
「夢なら焼ける事もありませんし、私、謙信様と海で遊びたいです!」