第4章 夏フェス限定スト全員分書いちゃうぞ!〈伊達政宗〉
「政宗?」
「ここが本当に500年後なのかどうか、確かめに行くぞ。どのみち、ずっと此処に居ても仕方無いしな」
「ええ?!」
「ほら、早く行くぞ。もし本当に500年後の日ノ本なら、お前が案内してくれ」
「う、うん。でも、本当に500年後だったらどうするの?」
の問いに、政宗は眩しいくらいの笑顔で答えた。
その笑顔には、いつもの彼らしく、迷いも恐れもない。
これから起きるかもしれない全ての事を、彼はきっと、刺激的で楽しいと言い切るだろう。
「そんなの決まってる。お前と存分にこの時代を楽しんで、その後は無理矢理にでも乱世の世に帰る!」
「……っ」
「そうだろ?」
「うん!」
…………………………
………………
それは
夏の一時が見せた、夢か幻か――
2人は終始、この状況を楽しみ続けた。
空に月と星が瞬き
政宗の閨で
涼しい夜風が2人の温かい頬を撫でていくまで―――……
END(次ページあとがき)