第3章 夏フェス限定スト全員分書いちゃうぞ!〈徳川家康〉
〈※本編ネタバレ有〉
国を越え、時を越え
ここは知らない何処かの海辺―――……
あまりの暑さに、家康は目を覚ました。
最近やっと涼しくなってきた気がしていたのに、今朝の暑さは尋常じゃない。
まるで炎天下の下、直接陽射しを浴びているような―――……
「何コレ、どういう事?」
目を開けてみたら、目の前に、本当に太陽が輝いている。
暑苦しく、もはやここまで燦々と輝く必要があるのかと、若干の苛立ちすら感じた。
むくりと上体を起こすと、見慣れない袴が目につく。
(何この袴。短すぎて意味が分からない。しかも、何で上は裸なわけ?)
家康が苛立ちつつも、冷静に今の状況を分析していると、すぐ隣から声が聴こえてきた。
その声に、思わずギクリとする。
出来れば、そうでなければ良い、そう思ったが―――……
「……っ!……やっぱり、……」
その姿を確認した後、すぐにまた驚きで目を見開き、の姿に釘付けになった。
はビキニの水着を着ていた。
戦国時代出身の家康にとって、初めて見る水着姿は、裸も同然だ。
耳まで赤くしながら躊躇ってしまう。