第2章 夏フェス限定スト全員分書いちゃうぞ!〈石田三成〉
「さぁ、行きましょう。様」
「うん!」
三成はと手を繋ぎながら、ゆっくりと冷たく気持ちいい海へ足を踏み入れる。
―――夢なら、嬉しい。
夢の中だけでも、を独占出来るなら。
けれど、夢なら……寂しい。
いつか覚めてしまうから。
そんな複雑な想いを抱きつつ……
三成は今この瞬間の、夏の甘い一時に酔いしれた。
そうして、それはも一緒で―――……
(きっと夢だと思うけど……)
(今は、この瞬間が、ずっとずっと続けばいい)
お互い口には出さないが、心の中で……
そう強く強く、願った。
END(次ページあとがき)