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空回り【銀魂】

第3章 距離【沖田side】


あの日からあいつは変わった

以前は毎朝会う度に

『おはよう沖田。付き合って』

「死ね」

ああ言ってたのに今は、

『おはよう沖田』

「おぅ…」

挨拶ぐれぇしかしなくなった


いや、まあこれが普通なのか…。


昼休み


「総悟!!いい加減に起きろ!」

「!」

「もう昼だぞ」

くそ…土方に起こされるとか、今日はツいてねぇや。

アイマスクを外してゆっくり体を起こすとちょうど目線の先に何人かの女子たちと楽しそうに話す吉野がいた

「土方さん」

「あ?」

「吉野のこと…どう思いやす?」

「…どうってなんだよ」

「何つーか…最近、変だと思いやせんか?」

土方も吉野のほうを見つめる

「そうか?俺はいつもと変わんねぇと思うけど」

「……そうですかィ」

気のせいか。

そうだよな…よく考えたら普段からあいつはあんなんだった。
まあ、俺だけが違和感感じるのもムリねぇ…。

……じゃねーだろ!!なに考えてんだ俺!
これじゃあ、あいつのこと好きみてぇじゃねーか。


くそっ 考えんのやめよ


「ねぇ、さっき沖田くんと土方くんこっち見てたよ!!」

「えー!!うそぉ!?誰見てたんだろう!」

「かっこいいよね二人とも!王子様って感じで!ね、桜ちゃんは沖田くんと土方くんどっちがタイプ?」

『え!…えっと私は…』

そうだ、別にあいつのことなんか…



吉野のことなんか




好きじゃねェ。
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