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空回り【銀魂】

第3章 距離【沖田side】


「あ、おはよう総悟!今日は早いな」

「よう」

俺が教室に入ると最初に声をかけてきたのは近藤さんと土方だった

「おはようございまさァ…」

まあ、いつものことだ

席に座って辺りを見渡す

姐さんにボコボコにされてる近藤さん、それを止めるメガネ、呆れて見て見ぬフリする土方、教室の端っこで地味に読書してる山崎、これもいつものことだ

ただひとつ違うのは……。

俺は無言であいつの席を見つめる

そんな俺の様子をみてか、土方はニヤリと笑い言った

「吉野はまだ来てねーぞ」

「し、知ってらァ…。てか吉野のことなんか別にどうでもいいですよ」

それでも変わらずニヤニヤこっちを見てくる土方に無性に腹が立ったのでコンパスの針を投げつけてやった。

「そそそ総悟!!あああ危ねぇだろうが!!」

「すいやせーん。土方さんの顔みてたらコンパスぶっ刺したくなったんでつい…」

「どんな顔だ!!」

そんなやりとりをしてる時、教室のドアが開いた

「!!」

「あら、おはよう神楽ちゃん!」

「おはよう」

「姉御!九ちゃん!おはようアル!」


チャイナ……か。……

ん?

誰だと思った……?

おいおい待て待て待て!!
何で俺があいつのこと……?
変態ストーカー女だぞ……。


一瞬でもあの女かと思ってしまったことを必死に心の中で否定した

「それで、銀ちゃんと行ってきたアル!」

チャイナ……紛らわしいことを。

「よぉチャイナ、相変わらず今日も小っせぇな。ちゃんと牛乳飲んでんのか?」

「んだとコラ!!それは胸か!胸のこと言ってんじゃないだろうナ!セクハラアル!」

「あ?俺が言ってんのは身長だバーカ。つか胸とかお前あったっ…」ドゴオ!!

俺が言い終わる前にチャイナはぐーで殴ってきやがった

「てめっ!!ぐーはねぇだろィ!」

「うるさいアル!女の敵ネ!ね、姉御?」

「あら、どうして私に振るの?」

姐さんの黒いオーラを感じたのかチャイナは「何でもないアル」と言って大人しくなった
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